2024/07/02

2024年7月号　しげクリ通信（1）

向暑の候、皆様いかがお過ごしでしょうか・・・？
さて今回は、「隠れ貧血」について解説いたします。

貧血の指標と言えば血液中のヘモグロビン量（Hb 12～16ｇ/ｄｌ）が有名ですが、 この値がたとえ正常範囲内であったとしても、実は貧血がないとは言えません。
その決め手となる検査項目が「MCV：Mean Corpuscular Volume（平均赤血球容積）」です。

これは、赤血球の平均的な容積・大きさを表しており、最近の研究では 95～100 が理想値であることが指摘されています。
鉄が欠乏すると、赤血球が未熟でサイズが小さくなり、 脳や全身への酸素運搬能が低下してしまうことにより様々な症状を引き起こしてしまいます。
皆さんも、ご自分の血液検査の項目、MCV に是非ご注目下さい。
95 を下回っている方は、隠れ貧血の可能性があります。ただし、95 を超えているからと言って安心はできません。

2024/07/02

2024年7月号　しげクリ通信（2）

赤血球のサイズが大きければ大きいほど良いという訳でもなく、100 以上の方も実は問題です。

赤血球は、通常は真ん中がくぼんだ平べったい白玉団子みたいな形をしていますが、
赤血球のくぼみは、同じ体積のまま表面積を大きくしてより多くの酸素と結びついて全身に運ぶための工夫なのです。
サイズが大きいということは、赤血球がむくんでへこみが無くなり、 より丸っこくなって
全身への酸素運搬能が低下してしまい、鉄欠乏同様、様々な症状を引き起こしてしまうのです。
MCV が 100 を超える原因は、飲酒、慢性胃炎、胃癌、ピロリ菌感染、 肉や魚などの動物性たんぱく質摂取不足によるビタミン B12、葉酸欠乏です。

皆さんも、重ね重ねご自分の血液検査の項目、MCV にご注目下さい。
100 を上回っている方はビタミン B12 や葉酸欠乏が疑われます。
ただし、95～100 の範囲に入っているからと言って安心はできません。
見かけ上は正常でも、その他のデータを総合的に分析すると、
隠れ貧血の場合が多々ありますので、ご心配な方はご相談ください。

2020/12/21

【重要】予約内容 確認画面の「受付メモ」に必ず症状のご入力をお願い致します。

新型コロナ・ウイルス感染症の拡大に伴い、熱発がなく、軽い風邪症状でも
新型コロナ・ウイルス感染症のケースが増えています。
風邪症状のある方はお電話にてご連絡ください。

2020/09/01

このサイトでの予約はオンライン診療とは異なります。